- ためる
- I
ためる【溜める】(1)水などを一か所に集めておく。
「雨水を~・める」「クーポン券を~・める」
(2)(「貯める」とも書く)金品をたくわえる。「小金(コガネ)を~・める」
(3)処理すべきものをとどこおらせる。「家賃を大分~・めてしまった」「宿題を~・める」
(4)ある状態でとめる。 とどめる。「我ヲ見テ一足モ~・メイデ逃ゲ行ク/日葡」「暫時も我が宿に尻も~・めず/浮世草子・風流曲三味線」
〔「たまる」に対する他動詞〕IIためる【矯める・撓める】(1)木・竹・枝などを, 曲げたりまっすぐにしたりして形を整える。「枝を~・める」「角(ツノ)を~・めて牛を殺す」
(2)悪い性質やくせなどを直す。 矯正(キヨウセイ)する。「~・め難い不親切や残酷心はまさかにあるまい/行人(漱石)」「クセヲ~・メル/ヘボン(三版)」
(3)目をすえて見る。 じっと見る。「~・めつすがめつ」「清葉の容子(ヨウス)を最(モ)う一度~・めて視て/日本橋(鏡花)」
(4)弓・鉄砲で, ねらいをつける。「千介鉄炮を~・めすゑ西郷を馬より打落し/常山紀談」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.